Dorudon (Photo)
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| Name: | Rarity: | Type: | Obtained From: | Illustrator: | Limited: | Name (JP): | ID: | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dorudon | Friend Story | ナブランジャ | No | ドルドン | 6510 | |||
| Stat | Base | Max | ||||||
| Stamina | 100 | 300 | Unique Trait | 自身のたいりょくが50%以上のとき リラックス(青)属性の味方の与ダメージが2%増加する 自身のたいりょくが50%以上のとき リラックス(青)属性の味方の与ダメージが3%増加する | ||||
| Attack | 233 | 699 | ||||||
| Defense | 100 | 300 | ||||||
| Story | <動物コメント> ◎進化生態学者 松本忠夫 この動物は、始新世(今から約4500~3600万年前)の地層から出てきた化石で分かったクジラ類の祖先です。世界でドルドンが発見されたおもな場所は、地中海に近いエジプト北部、北米大陸の大西洋側などです。エジプトでは、カイロの西の砂漠地帯にワディ・エルーヒータン(クジラの谷)と呼ばれる場所があり、全身骨格の化石が多く発見されています。こんなところは、とても珍しく、化石の多さや密集度、そしてその質とともに世界的に貴重な場所です。それらの化石から、イルカのような流線型の筋肉質の身体で、体長が4~5メートルぐらいであることが推定されました。ところで、このドルドンという名前は、“槍の歯”を意味しています。なぜ、そのような名前になったのでしょうか。化石となった上下のあご(顎)に先が尖った歯が並んで、それらが特徴的であるからです。 ここで、ドルドンの系統進化的な位置を知るために、現在にみられるクジラ類のことを説明しておきましょう。現在はクジラ類には、約100種類知られていますが、それらは大きくハクジラ類(歯鯨)とヒゲクジラ類(髭鯨)に分けられています。ハクジラ類にはイルカ類、シャチそしてマッコウクジラなどが入りますが、同じような形の歯が上下のあごにずらっと並んでいます。イルカ類はおもに魚類を捕獲しますが、シャチはペンギンやアザラシなども捕食します。また、マッコウクジラは深い海に潜って大型のイカ類を捕らえます。 一方、ヒゲクジラ類では上下のあごに歯がなく、上あご(顎)から、くし(櫛)のようなクジラひげ(髭)が多数ぶら下がっていて、それら全体で、ふるい(篩)のようになっています。南北の極地の海で、オキアミのような動物プランクトンが濃密に群れているのを、袋のように大きく開く口へ海水ごと入れます。そして、口を半分ほど閉じて、ひげの間から海水だけを吐き出します。その時、多数のひげが、ふるいとして機能するのです。大変巧妙な装置ですね。ナガスクジラ、セミクジラなどの巨大なクジラが、ごく小さいが大量にいる動物プランクトンや小魚を群れごと食物として利用できる秘訣に、クジラひげの進化があったのです。 さて、大昔に戻りますと、ドルドンを含むムカシクジラ類は、上で説明したハクジラ類とヒゲクジラ類が分化する少し前の頃にいた祖先クジラなのです。ドルドンのあごに、ずらっと並んでいる槍のような歯をよく調べると、様々な形をしています。ムカシクジラ類のもっと祖先は、水辺に棲んでいたマメジカ類のような動物と考えられています。その歯列は、切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯で構成されていましたが、ドルドンの歯において、そのことの名残がうかがえるのです。 ところで、現在いるクジラ類でどの種類も、前脚は胸びれとなっていて、後脚の方は大きく退化して、それとおぼしき小さな骨が、体内の骨盤の近くに痕跡的にみられるだけです。しかし、どうやら、ドルドンの時代では、まだ小さな後脚が体外に出ていたようです。それが、どのような機能を持っていたのかは分かっていませんが、生殖孔の近くにあるので、どうやら何らかの形で繁殖活動と関係していたのではないかと考えられています。 クジラ類の進化の不思議は、まだ他にいろいろとありますが、その形、大きさ、機能、生態、行動などで、なんと、ダイナミックな変化を見せてくれていることでしょう。 (2024年10月公開)<イラストタイトル> 優雅に泳ぐドルドン ――エジプトの海で暮らしていたかつての姿 <動物コメント> ◎進化生態学者 松本忠夫 この動物は、始新世(今から約4500~3600万年前)の地層から出てきた化石で分かったクジラ類の祖先です。世界でドルドンが発見されたおもな場所は、地中海に近いエジプト北部、北米大陸の大西洋側などです。エジプトでは、カイロの西の砂漠地帯にワディ・エルーヒータン(クジラの谷)と呼ばれる場所があり、全身骨格の化石が多く発見されています。こんなところは、とても珍しく、化石の多さや密集度、そしてその質とともに世界的に貴重な場所です。それらの化石から、イルカのような流線型の筋肉質の身体で、体長が4~5メートルぐらいであることが推定されました。ところで、このドルドンという名前は、“槍の歯”を意味しています。なぜ、そのような名前になったのでしょうか。化石となった上下のあご(顎)に先が尖った歯が並んで、それらが特徴的であるからです。 ここで、ドルドンの系統進化的な位置を知るために、現在にみられるクジラ類のことを説明しておきましょう。現在はクジラ類には、約100種類知られていますが、それらは大きくハクジラ類(歯鯨)とヒゲクジラ類(髭鯨)に分けられています。ハクジラ類にはイルカ類、シャチそしてマッコウクジラなどが入りますが、同じような形の歯が上下のあごにずらっと並んでいます。イルカ類はおもに魚類を捕獲しますが、シャチはペンギンやアザラシなども捕食します。また、マッコウクジラは深い海に潜って大型のイカ類を捕らえます。 一方、ヒゲクジラ類では上下のあごに歯がなく、上あご(顎)から、くし(櫛)のようなクジラひげ(髭)が多数ぶら下がっていて、それら全体で、ふるい(篩)のようになっています。南北の極地の海で、オキアミのような動物プランクトンが濃密に群れているのを、袋のように大きく開く口へ海水ごと入れます。そして、口を半分ほど閉じて、ひげの間から海水だけを吐き出します。その時、多数のひげが、ふるいとして機能するのです。大変巧妙な装置ですね。ナガスクジラ、セミクジラなどの巨大なクジラが、ごく小さいが大量にいる動物プランクトンや小魚を群れごと食物として利用できる秘訣に、クジラひげの進化があったのです。 さて、大昔に戻りますと、ドルドンを含むムカシクジラ類は、上で説明したハクジラ類とヒゲクジラ類が分化する少し前の頃にいた祖先クジラなのです。ドルドンのあごに、ずらっと並んでいる槍のような歯をよく調べると、様々な形をしています。ムカシクジラ類のもっと祖先は、水辺に棲んでいたマメジカ類のような動物と考えられています。その歯列は、切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯で構成されていましたが、ドルドンの歯において、そのことの名残がうかがえるのです。 ところで、現在いるクジラ類でどの種類も、前脚は胸びれとなっていて、後脚の方は大きく退化して、それとおぼしき小さな骨が、体内の骨盤の近くに痕跡的にみられるだけです。しかし、どうやら、ドルドンの時代では、まだ小さな後脚が体外に出ていたようです。それが、どのような機能を持っていたのかは分かっていませんが、生殖孔の近くにあるので、どうやら何らかの形で繁殖活動と関係していたのではないかと考えられています。 クジラ類の進化の不思議は、まだ他にいろいろとありますが、その形、大きさ、機能、生態、行動などで、なんと、ダイナミックな変化を見せてくれていることでしょう。 (2024年10月公開) | |||||||
| Update History: | 31 October 2024: Added to Kemono Friends 3. | |||||||